日々の武術鍛練により、勝つのではなく負けない自然体の精神を養います。
健康術により、真に健康な肉体づくりに努めます。
武術×健康術の相乗効果により、心体ともに真から健康な人間形成を目指し、それぞれの仕事などに役立て社会に貢献してもらいたいと思います。
安全と社会の秩序を保つ源は、ひとりひとりの健康から!
武術面
心体育道はスポーツ競技ではなく護身術に徹しているので、自ら他者を攻撃する動作を一切無くし、他者からの攻撃に反応し、対処することのみを追及しています。
よって、スポーツ競技で行う試合や自由組手(スパーリング)は行いませんし、行えないのが現状です。
道場で行う相対稽古では、必ず攻撃する側とその攻撃を封じ込める側とに分かれて行う約束組手を中心としています。
約束組手の良い面は、スポーツ競技などでは使用不可能な危険、かつ効果的な技を、自分も相手も全くケガすることなく安全に行えることです。
このように、相手に勝つことを目的とせず、負けないことのみを追求するのが心体育道の武術です。
健康面
上記の武術的動作は左右両方片寄りなく行います。
野球で例えれば左右両投げ、左右両打ち、ゴルフでも左右両打ち、バイオリンも左右両方で弾ける。
スポーツ競技や楽器においては不可能なことかもしれませんが、心体育道において左右両方は絶対です。
ただ、いくら左右両方の動きの均等化を目指しても、左右どちらかの方がすぐれているのは仕方ありません。しかし、その差が小さければ小さいほど、筋肉・骨格・自律神経のくるいも小さく整った状態なのです。
心体育道の武術的動作は自分自身で行う整体術とも言えるものです。
さらに、ヨーガの師から教えていただいた血質・血循を良くする呼吸法・体位法などとの相乗効果により、健康向上にとても役立つものです。
私が空手修行時代に行っていた自由組手やスパーリングは、スポーツ空手には欠かすことのできない練習方法でした。
しかし、心体育道の方向性はスポーツ競技ではなく「なんでもあり」の護身術。この方向性をぶらささず、再現性の高いすぐれた技術を習得するためには「型稽古」こそが、欠かさざる最も重要なものと考えます。
護身の技術は無数ありますが、基本は相手の攻撃に対して的確に反応し、的確な対処をする。この一点です。
護身の技術は、その時々の状況に応じて、受け、崩し、突き、蹴り、投げ、固め技などを組み合わせておこないます。
特に突き、蹴りにおいては、スポーツ空手の様に手数多く出すものではなく、相手の体勢を崩して防ぐことができない体勢にして、なおかつ相手から見えない位置から出す突き、蹴りなので、どちらかといえば単発に近い突き、蹴りです。
この様な技術は、自由組手などではあまりにも危険すぎて使うことはできません。
稽古体系の項でも述べましたように、こういった技術をケガすることなくケガさせることなく安全に習得する方法は、型稽古をおいてほかには存在しないのです。
1 基本準備運動
※ 体をくねらせたり、振ったりする体操を稽古の始めに行います。
金魚運動(背骨を整える)
毛管運動(毛細血管を強化して血行を良くする)
合掌合蹠(左右の筋肉・骨格・自律神経を整える)
などの体操。
3 受け・突き・蹴り・投げなどの基本動作(1人動作・相対動作)
それぞれ単独で行うのが基本ですが、それらを組み合わせたり、変化させたりすることで練習方法の幅が広がります。
その日の参加者のレベルに応じた内容で行います。
4 型の練習(1人動作・相対動作)
突き・蹴り・体当たりなどの打撃に対処する型と、つかみ、投げなどに対処する型があります。
また、型の動作を元に、応用した動作で行う方法もあります。
5 約束組手(相対動作) 1人対1人/1人対複数人
あらかじめ決めた種類の攻撃に対して、決めた反応をして決めた対処をする練習方法が約束組手です。
この方法は、スポーツ空手には存在しない効果的な技をケガすることなくさせることなく安全に習得できるものであり、とても重要な練習方法です。
この約束組手は、初心者から上級者まで同様に行います。
ただし、技術習得の段階に応じて、反応する側の動作を自由にする方法、1人対3人で行う約束自由組手などの練習方法もケガをしない方法で行います。
6 体操
深い呼吸法と共に行うストレッチ体操です。
(ヨーガでは体位法と呼ばれています)
体の柔軟性においても個人差があるので、現在の状態から少しだけ良くするといった楽な気持ちで取り組んでもらいます。
尚、心体育道の武術・護身術の動作においては、全く柔軟性は要求されません。
あくまでも、体調を良くする方法です。
筋肉・骨格・自律神経・ホルモン線を強化し整え、必ず体調が良くなります。
以上の様に全体稽古の流れは1~6の順で行います。
1と6においてはほぼ固定的です。
2~5においては、その日の参加者のレベルに応じて順序を入れ替えて行ったり、省いたりと臨機応変に行います。
入門して1ヶ月間くらいは、全体稽古から外れて2の立ち方と足運びと3の基本動作を個人指導します。
※外国の格闘技誌に掲載された写真の一部。
心体育道は外国にも知られています。
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